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第10回 防災計画研究発表会
     −防災文化の醸成に向けて−

2011年3月11日に発生した東日本大震災は,岩手県・宮城県・福島県を中心とする地域で 地震,津波,原発事故という災害連鎖を生み, 死者・行方不明者を含めると2万人以上の人的被害を生みました。 2013年9月に襲来した台風18号に伴う豪雨時には,ただちに命を守る行動を喚起する「特別警報」を気象庁が初めて発表されましたが, 2014年には,複数回発表されています。 2013年の伊豆大島に続き,2014年には広島で大規模な土砂災害は発生し,大きな被害がもたらされました. また,2014年に御嶽山の噴火により多くの死者・行方不明者が出ており,2015年には箱根での火山活動の活発化, 口永良部島の噴火による火砕流の発生があり,多くの人々が避難を余儀なくされています。

異常な自然現象が頻発する中では,災害時の被害を最小限にとどめんとする減災の考え方が重要視されていますが, 減災社会を実現するための対策は,実現することが困難なものが多く,そこに存在する課題は多岐に亘りかつ複雑であるため, その課題解決には様々な分野の研究者が個々に取り組むだけでなく,相互に知恵を出し合い連携しなければならなりません。 さらに,このような形で得られた知見は,災害に立ち向かう地域に還元される必要がありますが, 知見を活かすには,地域に災害文化を醸成しておくことが求められるのも事実です。

本研究発表会では,地域防災に携わる土木工学,建築学,地学,情報学,心理学,社会学などの研究者および実務者が一同に集い, 実践的・理論的な研究発表を行い,それらについて様々な視点から討議するとともに,地域防災に関する今日的課題や今後の展開について議論する場とし, 防災計画学の体系化を目指します.

また,ここで得られた知見が各地域に還元されることにより,全国各地の地域防災力が向上することを期待しています. 平常時から広く地域防災力に関する情報交換を行い,研究上の課題を継続的に発見して対応し,その成果を共有化するとともに, 社会に還元していくためのネットワーク構築を目指しています.

防災計画,地域防災システムに携わる多くの研究者・実務者に参加していただけると幸甚です.

  1. 日 時―――2015年9月6日(日),7日(月)
          (6日に懇親会を予定)
  2. 場 所―――京都大学 宇治キャンパス きはだホール 【アクセスマップ】
  3. 主 催―――NPO法人 国際総合防災学会(NPO IDRiM Society),京都大学防災研究所
  4. 参加費―――無料
  5. 懇親会―――9月6日セッション終了後に開催,会費は2,000円程度を予定
  6. 発表件数――30件程度
  7. 申込締切――研究発表:2015年8月20日(木)→31日(月)(延長しました)
          聴講のみの場合:当日参加でも可能ですが,資料準備の都合上,9月1日(火)までに登録いただけますと幸いです.
  8. 申込方法――下記のページより登録を行ってください.
           【発表希望者】はこちら
           【聴講希望者】はこちら

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