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第9回 防災計画研究発表会
     −レジリエントな社会の構築を目指して−

2011年3月11日に発生した東日本大震災は,岩手県・宮城県・福島県を中心とする地域で 地震,津波,原発事故という災害連鎖を生み,死者・行方不明者を含めると2万人以上の人的被害を生みました.2013年9月に襲来した台風18号に伴う豪雨時には,ただちに命を守る行動を喚起する「特別警報」を気象庁が初めて発表され,京都・滋賀を中心に被害をもたらされました.また,2013年10月に襲来した台風26号では,伊豆大島で大規模な土砂災害は発生し,やはり大きな被害をもたらされました.

東日本大震災での被害実態が解明されるに伴い,2013年5月には,南海トラフ巨大地震対策について(最終報告)が内閣府よりまとめられ,6月には「災害対策基本法」の改正案が成立しています.これらの動きの中では,災害時の被害を最小限にとどめんとする減災の考え方が重要視されていますが,減災社会を実現するための対策は,実現することが困難なものが多く,そこに存在する課題は多岐に亘りかつ複雑であるため,その課題解決には様々な分野の研究者が個々に取り組むだけでなく,相互に知恵を出し合い連携しなければならなりません.

本研究発表会では,地域防災に携わる土木工学,建築学,地学,情報学,心理学,社会学などの研究者および実務者が一同に集い,実践的・理論的な研究発表を行い,それらについて様々な視点から討議するとともに,地域防災に関する今日的課題や今後の展開について議論する場とし,防災計画学の体系化を目指します.

また,ここで得られた知見が各地域に還元されることにより,全国各地の地域防災力が向上することを期待しています.さらに,平常時から広く地域防災力に関する情報交換を行い,研究上の課題を継続的に発見して対応し,その成果を共有化するとともに,社会に還元していくためのネットワーク構築を目指しています.

防災計画,地域防災システムに携わる多くの研究者・実務者に参加していただけると幸甚です.

  1. 日 時―――2014年9月20日(土)13:00-17:00,21日(日) 10:00-17:00
          (20日に懇親会を予定)→懇親会は開催しません
  2. 場 所―――(これまでの京都をでて,東北での開催となっています)
          20日(土)ホリスティカかまた ハーモニーホール(福島県) HPはこちら
          21日(日)東北大学片平キャンパス 片平北門会館 エスパス HPはこちら
    20日の仙台での宿泊が確保できないため,20日は福島での開催となりました.事務局の不手際でご迷惑をおかけし,申し訳ありません.
  3. 主 催―――NPO法人 国際総合防災学会(NPO IDRiM Society),京都大学防災研究所,東北大学災害科学国際研究所
  4. 参加費―――無料
  5. 懇親会―――9月20日セッション終了後に開催,会費は未定→なし
  6. 発表件数――30件程度
  7. 申込締切――研究発表:2014年9月6日(土)→13日(土)(延長しました)
          聴講のみの場合:当日参加でも可能ですが,資料準備の都合上,9月16日(火)までに登録いただけますと幸いです.
  8. 申込方法――下記のページより登録を行ってください.
           【発表希望者】はこちら
           【聴講希望者】はこちら
    下記,追加しました(9月5日)
  9. 20日の宿泊――飯坂温泉あずま荘HPはこちら
           20日の宿泊は福島でも厳しい状況にあります.上記の宿に現在,若干の空きがあり,運営メンバーも宿泊予定です.

プログラム(予定)

9月20日(土)
12:30-13:00受付
13:00-13:10オープニング
13:10-14:25(司会)
奥村誠
梶谷義雄
(電力中央研究所)
災害時の生産関数について
石渡裕明
(パシフィックコンサルタンツ株)
災害と防災投資が経済成長に及ぼす影響の定量的分析:パキスタンにおけるケーススタディ
加藤雅俊
(東北大学)
被災地支援における携帯電話位置情報の利用可能性の検討
14:25-14:40休憩
14:40-16:20(司会)
畑山満則
東 善朗
(岐阜大学)
体験型減災教育プログラムによる自助・共助の実行支援
西嶋 淳
(大阪商業大学)
既存マンションにおける減災への取り組み状況と課題
伊藤秀行
(ピーアイ物流企画)
避難場所のトイレを考える.
柳沼宣裕
(淀川スイボーズ)
住民対象の流域治水条例普及手法と展開−7分でわかる流域治水条例 いかに普通の住民に条例を伝えるか
16:20-16:30休憩
16:30-17:00(司会)
高木朗義
総合討論
9月21日(日)
09:30-10:00受付
10:00-10:10オープニング
10:10-11:50(司会)
高木朗義
野崎洋之
(岐阜大学)
東日本大震災で支払われた地震保険金の経済効果
武井伸生
(東北大学)
道路ネットワーク耐震化の便益推計手法の比較
多々納裕一
(京都大学)
(TBA)
玉置哲也
(京都大学)
地震災害による事業停止損失に対する 災害債券の設計
11:50-13:00昼食
13:00-14:15(司会)
多々納裕一
馬場健司
(法政大学)
レジリエントシティの概念と統合的指標を用いたアセスメント手法の開発
照本清峰
(人と防災未来センター)
災害対応関連機関の組織マネジメントと組織間連携方策のあり方の検討
畑山満則
(京都大学)
災害対応における被災地域住民と専門家のコミュニケーションについて
14:15-14:30休憩
14:30-15:45(司会)
小野憲司
蒋 新宇
(京都大学)
A Methodology for Assessment of Spatial Flood Risk: Considering Multiple Flood Sources
Felipe Caselli
(University of Valparaiso)
Business Continuity Management, Developing resiliency of Society, Case of the Port of Iquique - Chile
赤倉康寛
(京都大学)
大規模津波後の海上工事施工能力確保に関する研究
15:45-16:00休憩
16:00-16:45(司会)
奥村誠
総合討論
16:45-17:00クロージング

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