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第8回 防災計画研究発表会
     −減災社会の構築を目指して−

2011年3月11日に発生した東日本大震災は,岩手県・宮城県・福島県を中心とする地域で 地震,津波,原発事故という災害連鎖を生み,死者・行方不明者を含めると2万人以上の人的被害を生みました.2012年7月には,気象庁が「これまでに経験したことのないような大雨」という表現を用いて注意喚起を行った平成24年7月九州北部豪雨が発生し,熊本・大分を中心に甚大な被害をもたらしています.

東日本大震災での被害実態が解明されるに伴い,2013年5月には,南海トラフ巨大地震対策について(最終報告)が内閣府よりまとめられ,6月には「災害対策基本法」の改正案が成立しています.これらの動きの中では,災害時の被害を最小限にとどめんとする減災の考え方が重要視されていますが,減災社会を実現するための対策は,実現することが困難なものが多く,そこに存在する課題は多岐に亘りかつ複雑であるため,その課題解決には様々な分野の研究者が個々に取り組むだけでなく,相互に知恵を出し合い連携しなければならなりません.

本研究発表会では,地域防災に携わる土木,建築,情報学,心理学,社会学などの研究者および実務者が一同に集い,実践的・理論的な研究発表を行い,それらについて様々な視点から討議するとともに,地域防災に関する今日的課題や今後の展開について議論する場とし,防災計画学の体系化を目指します.

また,ここで得られた知見が各地域に還元されることにより,全国各地の地域防災力が向上することを期待しています.さらに,平常時から広く地域防災力に関する情報交換を行い,研究上の課題を継続的に発見して対応し,その成果を共有化するとともに,社会に還元していくためのネットワーク構築を目指しています.

防災計画,地域防災システムに携わる多くの研究者・実務者に参加していただけると幸甚です.

  1. 日 時―――2013年9月27日(金),28日(土)
  2. 場 所―――京都大学 宇治キャンパス おうばくプラザ きはだホール
    京都大学宇治キャンパスへのアクセスは下記をご覧ください
    http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/map.html
  3. 主催―――NPO法人 国際総合防災学会(NPO IDRiM Society)
  4. 定 員―――120名まで(一般発表件数は30件程度を予定しています.)
  5. 参加費―――無料
  6. 懇親会費―――一般 2000円,学生 1000円(9月27日セッション終了後に開催)
  7. 申込締切――研究発表:2013年9月13日(金)
          聴講のみの場合:当日参加でも可能ですが,資料準備の都合上,2013年9月24日(火)までに登録いただけますと幸いです.
  8. 申込方法――下記のページより登録を行ってください.
           【発表希望者】はこちら
           【聴講希望者】はこちら


プログラム(予定)

9月27日(金)
09:30-09:00受付
10:00-10:05オープニング
10:05-12:15(司会)
畑山満則
山本英次(BDA研究会セッション)
鷲見哲也
畑山満則
伊藤秀行
岡山朋子
藤井敬太
12:15-13:15昼食
13:15-14:45(司会)
横松宗太
滋賀県2013年台風18号における滋賀県の被害状況
三留拓也社会的損失最小化のための道路ネットワークの耐震補強問題:統計的推計と確率的最適化
赤倉康寛津波災害による事業所操業度の低下を示す機能的フラジリティ曲線推計の試み
熊谷兼太郎東日本大震災の経済被害分析(仮)
14:45-15:05休憩
15:05-16:35(司会)
小野憲司
照本清峰津波避難ルールに関する地域モデルの形成とそのあり方
田渕圭津波避難シミュレーションを活用した津波避難対策検討の取組み
松田曜子社会的包摂の観点からみた参加型地域防災の課題
中村大樹東日本大震災への応急対応時における支援情報の共有に関する実践的研究
16:35-16:50休憩
16:50-17:20(司会)
多々納裕一
総合討論
18:00-20:00懇親会
9月28日(土)
08:30-09:00受付
09:00-10:10(司会)
吉谷純一
西嶋淳既成市街地の防災性向上と地域金融機関への期待
石井良治動学マクロ経済モデルを用いた国土構造と災害脆弱性の関係性についての分析
植田綱基都市災害時における交通情報の信頼性と帰宅意思決定
10:10-10:20休憩
10:20-11:30(司会)
赤倉康寛
藤田光一(防災公共政策セッション)
水災害分野における気候変動適応河川技術の方向(仮題)
吉谷純一(防災公共政策セッション)
不確実性を考慮した気候変動適応・超過洪水対策の設計論
清水美香(防災公共政策セッション)
11:30-13:00昼食
13:00-14:40(司会)
清水美香
白濱康太郎被災者と支援者を繋ぐ企業の取り組み
吉澤源太郎被災者・被災事業者の断水受忍限度を考慮した災害時の水需給バランス評価
大野沙知子新聞記事を用いた東日本大震災における津波避難行動に関する考察
神谷大介特別支援学校における災害危機管理に関する基礎的考察
戸田圭一氾濫時の車の漂流危険性について
14:40-15:00休憩
15:00-16:40(司会)
岡田憲夫
嵯峨根朋子山地における住民参加型の土砂災害ハザードマップ作成の取り組み
伊藤秀行2011年3月自治体相互支援協定に基づく救援物資の動き(支援協定は有効だったか)
奥村誠復興土地利用計画のための最適化アプローチ
岡安徹也自然災害時の危機管理の意思決定に関する一考
横松宗太途上国の防災問題への経済成長モデルの適用
16:40-17:00休憩
17:00-17:30(司会)
高木朗義
総合討論
17:30-17:40クロージング

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