−減災社会の構築を目指して− [#hfedab81]
2011年3月11日に発生した東日本大震災は,岩手県・宮城県・福島県を中心とする地域で 地震,津波,原発事故という災害連鎖を生み,死者・行方不明者を含めると2万人以上の人的被害を生みました.2012年7月には,気象庁が「経験したことの」
その後も,同年7月30日に新潟県・福島県を襲った記録的集中豪雨,同年9月に日本を縦断し和歌山県,奈良県をはじめとする多くの地域に被害を及ぼした台風12,15号,2012年5月6日に茨城県,栃木県を襲った竜巻と,甚大な被害をもたらした災害が連続的に発生しています.
このような大規模災害を経験し,防災研究はこれまでの枠組みからの見直しが図られつつあります.しかしながら,そこに存在する課題は多岐に亘りかつ複雑であるため,その課題解決には様々な分野の研究者が個々に取り組むだけでなく,相互に知恵を出し合い連携しなければならなりません.
本研究発表会では,地域防災に携わる土木,建築,情報学,心理学,社会学などの研究者および実務者が一同に集い,実践的・理論的な研究発表を行い,それらについて様々な視点から討議するとともに,地域防災に関する今日的課題や今後の展開について議論する場とし,防災計画学の体系化を目指します.
また,ここで得られた知見が各地域に還元されることにより,全国各地の地域防災力が向上することを期待しています.さらに,平常時から広く地域防災力に関する情報交換を行い,研究上の課題を継続的に発見して対応し,その成果を共有化するとともに,社会に還元していくためのネットワーク構築を目指しています.
防災計画,地域防災システムに携わる多くの研究者・実務者に参加していただけると幸甚です.